はじめに
サウナには、利用する時間帯によってサウナで欲する効能が変わってきます。この効能を変えるためには、サウナの利用方法にも少し工夫が必要になってきます。
朝、昼、夜の時間帯でによってどんな効能を期待してサウナを利用するのか?その効能を十分に引き出すためにはどのような工夫が必要となるのか?というところはみなさんもとても気になるところになるでしょう。
この記事では、実際に朝、昼、夜で利用するサウナ体験による効能について、またその効能を引き出すための工夫、注意すべき点について深く解説していきます。
この記事によってサウナの時間帯も気にして、その時間帯での素敵なサウナの利用方法についてみなさんが深く知り興味を持っていただければ幸いです。
朝のサウナ体験
まずは、朝サウナについてです。別名朝ウナとも呼ばれています。朝にサウナを利用する時に期待したい効果といえば
「目覚まし効果」
を期待する人も多くいるでしょう。実際にサウナに入ることで目が覚めて、朝から気持ちよく計画通りに時間を運ぶことができるでしょう。
しかし、朝にサウナに入るメリットというと「目覚まし効果」だけではありません。他にも
- 代謝がアップする
- 集中力が高まる
- 血色が良くなる
といった、健康面だけではなく、見た目にも気を使った効果を実感できるでしょう。
このように朝にサウナに入ることで多方面からのメリットを受け取ることができるでしょう。
目覚まし効果
朝にサウナに入ると高温環境による刺激を受けることで無理矢理にでも交感神経と副交感神経を切り替えるため、人間の中に備わっている時間による自律神経の切り替えがスムーズに行われるようになります。
この自律神経を整えることで、朝は交感神経が優位になり、活発に動けるようになり、夜になると副交感神経を優位にしてリラックスした状態を作ってくれます。
このように自律神経を整えてくれることで、朝の時間帯は交感神経を優位にしてくれるため、活発に動けるようになり、朝から目を覚まして気持ちよく動くことができるでしょう。
集中力のアップ
朝に入るサウナでは気持ちの良い汗をかく程度にして疲労感を最小限に抑えることで、サウナ後集中力が爆発的にアップします。
この集中力アップには少しリスクがあり、サ室に入る時間を長くしてしまうと疲弊してしまい、逆に何も集中できなくなるため、利用時間には十分注意をしましょう。
サ室に入ると高温環境のため、脳が動くというより、人間の本能的に危険信号を出します。この本能的にというところで、危機的状況に追い込まれた時には、人は案外脳みそを使わないのです。この脳みそを使わない状態を自発的に作ることで、頭の休息につながり、脳みそが休憩することで、頭がすっきりとして次に作業するときに頭がリフレッシュした状態で作業することができるからです。
血色が良くなる
サウナに入ることで肌の血色が良くなり、明るい顔の印象を与えることができます。この効果は、サウナに入ることで、血管の密度が高くなり、普段よりもたくさんの酸素を運んでくれるようになるからです。
ではなぜ酸素を運んでくれると血色が良くなるのか?
それは、酸素を運んでいる血管の色合いが明るい赤色に近い色をしているからです。血管には、静脈と動脈があり、静脈では、二酸化炭素を運んでくれており、動脈が酸素を運んでくれます。そしてサウナに入るとより多くの酸素を必要として、酸素を体中に運んでくれるため、静脈よりも動脈の方が活発に動いているから、肌の血色が良くなったように見えるのです。
注意点
朝サウナを利用することはこの上なく
- 水分不足による体調不良
- 極度のサウナ滞在時間による疲労感
水分不足による体調不良
これは寝ている間にも多量の汗をかくため、体の水分量が少なくなっている状態でサウナに入るためです。
しっかり、サウナ前後で水分補給をして、脱水症状のような状態にならないようにしましょう。
極度のサウナ滞在時間による疲労感
サウナに入るという行為も汗をたくさんかくため、疲れる原因になります。程よいサウナは集中力が上がり、充実感を向上させてくれますが、やりすぎは疲労の蓄積になり、1日が気だるくなります。
一回のサウナの滞在時間を5分程度にして、回数も2回程度に抑えて入りましょう。また、水風呂の時間も短めにして、外気浴の時間も10分程度で少し短い時間にしましょう。
さらに外気浴での体勢は寝っ転がらずに姿勢に気をつけて座った状態で外気浴を行いましょう。
あくまでも自律神経を整えたり、集中力の向上を目的とするので、ほんのり汗をかいたところで辞めることがベストです。
昼のサウナ体験
基本的に、昼サウナをする場合は、リラックス効果や、仕事とかでは味わえない、非日常感を味わうことができます。
一日、特に何も予定がなくて、時間を気にせずにゆっくりと入ることができるのであれば、昼サウナは最適と言えるでしょう。
昼にサウナに入る人は朝と夜に比べて少ないため、サウナの部屋に入る際に「人いっぱいいるかな?」という心配は基本的にはありません。さらに、サウナの終わり時間を気にする必要がないため、思う存分にサウナを楽しむことができるのが昼サウナの最大のメリットと言えるでしょう。
注意点
昼サウナは、夜サウナや朝サウナとは異なり、特に昼サウナだから気をつけるべきことはありません。
サウナに入る時に注意すべき、水分補給とサウナの滞在時間には注意をしましょう。昼は人間が一番活発になる時間でもありますので、いつもよりも長く入りたいという気持ちを抑えて自分の体調に素直に応じるように心がけましょう。
また、水分補給もサウナの前後と途中で水分補給をして脱水症状にならないように心がけましょう。
昼にサウナに入る際は場所にもよりますが、個人的には比較的に人が少ないことが多いように感じます。ですので、周りの人を意識してサウナに長く入ってしまう。という心配も少なくなり、自分の最適な時間を取ることができるのが一番の長所ではないかと考えております。
夜のサウナ体験
サウナ後のご飯、サを楽しみにしたり、筋肉疲労の改善、安眠効果が欲しいときは夜サウナが最適と言えるでしょう。夜にサウナに入る時は、朝サウナとは異なり、じっくりと外気浴も楽しむため、十分にととのうことを楽しめます。
- 筋肉疲労の改善
- 安眠効果
- リラックス効果
以上の効果が夜サウナでは期待できるでしょう。
夜サウナでは、自律神経の改善によって、サウナを出た後は副交感神経を優位にしてくれるため、サウナを出た後、2時間以内にはとて積もない睡魔が襲ってくるでしょう。この睡魔を逃してしまうとせっかく整えた自律神経がぐちゃぐちゃになるため、睡眠の質が格段に落ちるので、2時間以内にはベッドで本を読んだりしてゆったいりした時間を過ごしていきましょう。
注意点
夜のサウナは人が多いため、サウナの時間がうまく取れないことがあります。夜にサウナに入る際は、少し時間に余裕を持って入るようにしましょう。サウナでは、座るところが階段状になっており、一番高いところは温度が高くて、低いところは温度が低いため、いつも同じ場所にいるとは限りません。なので、その時は時間で退出を決めるのではなく、あくまでも自分の体感温度(ある程度汗が吹き出している状態)で退出をしていきましょう。
また、サウナ後の食事、サ飯はみなさんが楽しみとしてサウナを利用されているとは思いますが、サウナ後は腸での吸収率が非常によくなるため、脂っこい食事を暴飲暴食してしまうとあっという間に太ってしまいます。
食べるものは程々にするか、吸収されにくい食品を選んでいき、太りにくい食事をしていきましょう。
せっかくサウナに入り、痩せやすい体質にしてくれているので、この状態を利用していきましょう。
どの時間帯がおすすめ?
サウナとは、それぞれの時間帯で異なる効果を得られる面白い体験ですよね。自分が欲する効果を得るためには時間を工夫することで得られたりするため、自分の心身の疲れ具合によってその時に応じた時間帯を選ぶことが一番でしょう。
個人的ですが、一番好きな時間は朝サウナです。朝からサウナに入る時はサ室での滞在時間は5分程度で2セットほどで終わりますが、頭がクリアになり、1日がとても楽しく感じるので、私は朝サウナが一番好きです。
- 朝サウナ:充実した1日にしたい、朝から活発に動きたい人におすすめ
- 昼サウナ:周りを気にせずにサウナを利用したい人にはおすすめ
- 夜サウナ:筋肉を酷使したり、ストレスがかかり心身をリラックスしたい人におすすめ
結論としまして、どの時間帯がいいとかはありません。自分が欲する効果を選ぶために、その日の体調にあったサウナの時間を選択することがみなさんにとってより良いサウナライフになることでしょう。朝、昼、夜のどの時間帯であっても、水分補給とサウナの滞在時間は気をつけておくべき点であるので。水分補給をこまめにすることとさ室での滞在では無理をしないことを忘れないようにしていきましょう。
最後に
サウナは時間帯によって得られる効果が異なってきます。
- 朝サウナ:目覚まし、血色をよくする、集中力の向上
- 昼サウナ:人混みを避けて自分の思うがままに堪能できる、非日常感
- 夜サウナ:リラックス効果、安眠効果
このように時間帯によってメリットが異なるため、自分の体調からどの時間帯のサウナを利用するのかを判断するようにしましょう。どの時間帯を利用しても健康的な面でいくとサウナはとても良い効果を与えてくれるので、自分の好きな時間でサウナを堪能しましょう。
時間帯によってサウナを使い分ける際には、その時間によっての注意点もあるので、その注意点をしっかりと理解した上でサウナを楽しみましょう。基本的には、サ室での滞在時間と水分補給、外気浴での時間がフォーカスされていくのでこのフォーカスされる部分は特に重要視していきましょう。
参考文献
・加藤容崇、医者が教える究極にととのうサウナ大全、ダイヤモンド社、2023-07-25