はじめに
サウナに入ることでダイエット効果が期待できるでしょうか?
先に結論から申し上げます。
サウナ➕αを行うことで期待できるでしょう。
サウナに入っただけでは、ダイエット効果は期待できません。サウナで体重が減るのは、体中の水分が流れ出た結果なだけで、水分を取れば元通りの体重になります。
また、サウナの後は、腸の吸収力が高くなるため、サウナ後にご飯をガッツリ食べていると痩せるどころか、太る一方です。
では、サウナに入ることで、ダイエット効果があると聞いたことがあるのでしょうか?
それは、サウナに入った後やサウナに入る前の準備をきちんと行うことで、ダイエット効果が期待できるという意味なのです。
この記事では、実際にサウナを利用したダイエットについて何を準備すればいいのか?何をしたらダメなのかを詳しく説明していきます。
痩せやすい体質とはどのようなものなのか
まず、痩せやすい体質と言ってもピンとこないので、痩せやすい体質とはどのような体質なのか詳しく説明していきます。
エネルギー消費を「食べた分→貯蓄分」に
食べた分をいくら消費しても、痩せることにはつながりません。大切なのは、貯蓄分をどのように減らしていくのかというところです。
痩せやすい体質というのは、貯蓄分をエネルギーとして消費してくれる体質のことを指します。
貯蓄分のエネルギーを使用するためには、脳がカロリーがなく飢餓状態であると、脳は貯蓄分からエネルギーを消費しようと代謝のスイッチが切り替わるのです。
飢餓状態を作るためには?
飢餓状態を作り上げるためには、断食をすることです。
断食を行うことで、飢餓状態を作り上げ、貯蓄分からエネルギーを消費しようと意識が切り替わるのです。
断食時間としては、16時間で切り替わるとされており、16時間断食することで、痩せやすい体質を作ることができます。
余談ですが、今話題の「オートファジー生活」と呼ばれるダイエット方法にも利用されています。
1日のうち8時間以内は好きなものを食べれるが、16時間の軽い断食を行うというやり方のダイエット方法です。
サウナのダイエット効果とは?
サウナに入ることで、得られる効果として注目すべきは、代謝ホルモンの分泌です。
サウナに入ることで、さまざまなホルモンが分泌しますが、今回は「代謝ホルモン」に焦点を当てます。
代謝ホルモンが分泌することで、代謝のスイッチが切り替わるとされています。
つまり、食べた分から貯蓄分へと切り替わるのです。
サウナの危機的な状況で滞在することで、脳は、食事をしている場合じゃない、貯蓄分を使うべきと判断するため、サウナに入ることで、ファスティングと同様の効果が得られるのです。
サウナダイエットの注意点とは
サウナダイエットを行う際に気を付けておくべきことが2つあります。
- サウナ前〜中で糖分を摂取しない
- サウナ後の暴飲暴食
です。
サウナ前〜中で糖分を摂取しない
サウナに入る前やサウナ中に糖分をとってしまうと、代謝ホルモンが分泌されなくなり、代謝の切り替えがされなくなりますので、サウナでのダイエット効果が得られなくなります。
サウナに入る前の水分補給は、スポーツドリンクなどはやめて、ミネラルウォーターに変えましょう。
また、サウナ前には食事をしないようにしましょう。
サウナ後の暴飲暴食
サウナに入ると血行が良くなり、腸の動きも活発になるため、普段よりも腸の吸収力が高まってしまうため、サウナ後の暴飲暴食、特に「GI値が高い食品」は取らないようにしましょう。
GI値とは、食後の血糖値の上昇度を示す指数のことを指します。
GI値の高い食品
- 穀類:白米、パン、もち
- 野菜:じゃがいも、里芋、長芋、にんじん
GI値の低い食品
- 穀類:そば、スパゲッティ、春雨
- 果物:りんご、いちご、みかん
- 野菜:葉物野菜、ブロッコリー、ピーマン、きのこ類
GI値が高い食品は、肥満になりやすく、健康的にもよくないため、GI値の低い、そばや春雨がサウナ後の食事ではお勧めです。
最後に
この記事では、サウナで痩せるための利用方法について説明していきました。
サウナの利用する際に注意すべきことは、
- サウナに入る前〜サウナ中には糖分を摂取しない
- サウナ後のご飯は、血糖値が上がりにくい、食事を選択すること
です。
サウナの前後の食事の管理をするだけで、サウナがダイエット効果のある利用方法に変えることができるのです。
サウナでダイエットをしようと考えている人はぜひこのやり方を試してみてはいかがでしょうか。
参考文献
加藤容崇,医者が教える究極にととのうサウナ大全,ダイヤモンド社,2023/8/22,P120,121
小林弘幸,医者が教える心と体が本当にととのうサウナ習慣,Gakken,2023/04/06,P151~153,162,163