はじめに
みなさんは熱波師という職業をご存知でしょうか?
近年のサウナブームにより、たくさんのサウナが作られている影響で急速に需要が高まってきている熱波師。
熱波師という単語を聞いたことがない人にとっては何かわからない単語に聞こえるでしょう。
ズバリ、熱波師とはサウナ室で、サウナをしている人が気持ちよくととのうためにタオルでサウナ室の蒸気をあおぎ、お客様に熱波を送る人です。
この熱波を送るという行為通常サウナに入るという行為だけでは、得られない発汗作用や通常のサウナよりも高温で、さらにロウリュで得られた蒸気を纏うため、通常よりも高い体温でサ室から出るため、より整いやすい体にすることができるでしょう。
この記事では、熱波師による熱波による健康的な効果や実際に感じるエンターテイメント性について深く解説していきます。
熱波師の役割:期待される要素とは
熱波師に求められている要素が二つあります。それは、
- エンターテインメント性
- 熱波の質
この二点が一番重要視されているでしょう。
エンターテイメント性
熱波師は、基本的にサウナ室で無言でタオルを振り回して煽ぐのではなく、トークスキルやタオルの使い方を変化させたりして場を盛り上げながらタオルを回して熱波を送る人が多いでしょう。
サウナ室は通常無言で静かな空間が良しとされています。ですが熱波師が登場してアウフグースをしている時は自然と熱波師を注目するため、自然と「何をしてくれるんだろうか?」と期待した眼差しを送ることが多いでしょう。
なので熱波師には、その期待に応えるエンターテイメント性がとても重要になってきます。
熱波師のエンターテイメント性もアウフグースでの魅力の一つでもあり、通常のサウナよりも「楽しかった」と感じて幸福感を得られることがより多くなります。
熱波の質
熱波師には熱波の質もとても重要になってきます。熱波の質が悪いと局所的にしか温まらなかったり、急激に体内温度が上がって体にかかる負荷が大きくなったりします。
逆に熱波の質が良い場合は体全体が一定上がり幅で上がっていき、体への負担が軽減されます。また、体への負担が軽減されることで体内温度が十分に高まっていき、サウナから出た後に整いやすく感じるでしょう。
「とにかく熱波だから温度が高い、皮膚が痛いのを我慢して受ければいい!」という考え方では、体への負荷が大きいにもかかわらず、思っているよりも整った感覚にはなりにくいのです。
熱波師には、熱波の質やエンターテイメント性といった要素をとても期待されています。評判の高い熱波師に巡り会えればそれだけサウナの質が飛躍的にアップし、通常のサウナでは体験ができないほど気持ちよく満足感のあるサウナを体感することができるでしょう。
熱波師の技術とは
熱波師になるためには、熱波師としての資格をとり、実際にサウナについて深く知っていなければ熱波師としてサウナでアウフグースを行うことができません。知らないとアウフグースを楽しみにきたお客様を危険に晒してしまったり、自分がその熱量に耐えられなくて、熱中症で倒れる可能性があるからです。
熱波師としての一番の基本で重要な部分は風を送ることです。この風を送るにもコツが入ります。アウフグース中は熱波師がずっと絶え間なくタオルを振っているため、とても筋肉を使うことになるため、そのアウフグースの時間中は一定のリズムで風を送れるように訓練しておく必要があります。
また、風の質についてもお客様の頭からつま先までの全身に風を行き渡らせるように振る必要があります。ここで振るためのポイントとしては、「手首を固定してタオルを上から下まで振り下ろす」ことです。手首を使ってしまうとお客様の頭の部分のみに風がいき、体が均一に温まらなくなります。
この基本ができてから、タオルを回したりすることで風を送ったりとエンターテイメント性が高まったアウフグースに仕上げることができるでしょう。
最後に
熱波師という職業は、サウナを楽しむサウナーにとっては自分のサウナ体験の満足感を高めてくれるこの上ない存在になります。
熱波については調べれば調べるほど奥が深く、熱波師が扱うタオル一つとってもとても奥深い内容になっています。
私たちが何気なく熱波をもらっている熱波師さんにもその熱波をものにするまでにはたくさんの訓練をしてくることが実感できれば、その熱波から気持ちが伝わりより熱波師さんの良さを実感するでしょう。
みなさんがこれからより深く熱波師についても興味が湧き、熱波師を目指したり、熱波師さんに対しても感謝の言葉が出るようになれば幸いです。