はじめに
皆さんはサウナ後の水風呂を大切にしていますか?
サウナは皆さん知っている通り、リフレッシュ効果や自律神経を整えて、深い睡眠をさせてくれるなど、健康効果の面では、とてもたくさんの恩恵を与えてくれます。
この素晴らしいサウナが皆さんにとっての健康効果に尽力してくれる立役者は「水風呂」でしょう。
水風呂には、サウナで体温を上昇させた後に自然な体温に戻すために必要不可欠な存在です。
この記事では、水風呂に関する健康効果やおすすめの水風呂の入り方、そしてマナーを説明していきます。
サウナ後の水風呂の基本
サウナに入った時には、水風呂はセットです。水風呂に入らないとサウナの恩恵を十分に受けることができないです。特に「ととのう」ためには、サウナだけでは、体験することができないため、基本的な水風呂の入り方について知り、水風呂をサウナルーティンに取り入れましょう。
サウナ後の水風呂の基本〜入浴編〜
1.サウナ後の汗を流す
サウナ後は、汗をたくさんかき、体に汗がまとわりついている状態です。そのまま水風呂に浸かると水風呂が汚れるため、掛け湯やシャワーをして汗を流しましょう。
2.つま先から慣らしていき、最後は体全体
急に入るのは体への負担が大きいため、つま先から水にならせて、ゆっくりと入りましょう。足が全部入ったらあとは勢いで、全身を水風呂に浸かりましょう。
3.深呼吸を行う
水風呂に入ると息を止める人もいますが、それは悪手です。ゆっくりと深呼吸をすることを意識しましょう。息を止めることは体への負担が大きくなります。
4.1分ほど動かずに静止して水風呂を楽しむ
水風呂に入り、静止していると体の表面と水風呂の間に膜ができ、水風呂が気持ちよく感じるようになります。水風呂は短めで、十分に効果があるので、あまり長く浸からないことを意識しましょう。
5.外気浴を行う
水風呂から出たあとは、外気浴で休憩しましょう。この外気浴を行うことで、体温が通常の温度まで戻ります。
サウナ後の水風呂の基本〜健康効果編〜
よく聞く言葉は、水風呂は体に負担がかかるから体に悪いのではないか?と聞きます。しかし、そんなことはありません。むしろサウナの効果をより高めるため、体にとても良い効果をもたらしてくれると言えるでしょう。
①自律神経を整えられる
サウナの中で最も体に負荷がかかることは、水風呂です。ですので、水風呂に入ることで、交感神経が一番優位な状態になります。その後、水風呂に入ることに慣れていくと徐々にリラックスしていき、30秒経ったくらいで、水風呂に慣れて、リラックスしていくため、副交感神経が優位になりそうな状態になります。
自律神経を整えるためには、一回リミッターを外すくらいのショックを与えることで、自律神経が活性化して、整えれる原理ですので、水風呂に入って一気に交感神経を優位にすることで、自律神経を整いやすい状態を作り出してくれているとなるのです。
②体温の急激な低下を防ぐ
水風呂に入ると、体温調整機能は、体温を上げようと働かせます。
無理矢理にでも体温調整機能を働かせることで、機能が活性化して、体温を逃さないように体温を調整してくれるため、水風呂に入ったあとは、体が冷えにくくなるのです。
余談ですが、体温調整は、自律神経がフルオートでしてくれているため、自律神経を整えることが体温の低下を和らげてくれているとも言えるでしょう。
③冷え性の改善
冷え性に悩まされる人の特徴は、自律神経が乱れているため、自律神経のフルオート体温調整が機能していないことが挙げられます。
ですので、自律神経を整えることで、自然と体温調整がしっかりと行ってくれて冷え性改善につながるのです。
冷え性だからといって、水風呂を避けるのは悪手です。冷え性の人だからこそしっかりと水風呂は体全体をつからせましょう。足先だけとかは、余計に自律神経が乱れますので、注意してください。
サウナ後の水風呂〜マナー・注意点編〜
サウナ後の水風呂は健康的な効果もありますが、気をつけるべきマナーや注意点もあります。
守ってほしいマナー
- 1. 水風呂に入る前には、汗を流す
基本的な入り方でも説明しましたが、サウナ後そのまま水風呂に入るのはマナー違反です。他の利用者もいるため、絶対にやめましょう。 - 2. 水風呂の中ではしゃがない
他の利用者の中には、水風呂で動かずに「羽衣」と呼ばれる膜を作り、気持ちよく水風呂に浸かっている人もいます。羽衣は、振動ですぐに取れてしまうため、水風呂中はじっとしていましょう。
注意点
- 1. 呼吸を意識する
水風呂中は、呼吸を意識しましょう。ゆっくりと深呼吸をすることで、水風呂の後半にリラックスすることができます。この水風呂の最後にリラックスすることで、外気浴の際に副交感神経を優位にさせやすくなるのです。 - 2. 水風呂は体全体を浸かる
水風呂は、体の部分的なところのみ浸かっていると、自律神経がうまく働いてくれません。これは、体で温度を下げようとしている部分と上げようとしている部分が分かれているため、働かせることが分散されて、両方ともうまく機能しなくなるからです。
体全体を浸からせて交感神経を優位にさせていきましょう。 - 3. 長時間は避ける
長時間の水風呂は逆効果になります。体の深部体温が下がっていき、自律神経のフルオート体温調整の機能も徐々に弱まっていくため、1分以上は入らないようにしましょう。
最後に
この記事では、水風呂の健康効果と注意点について説明していきました。
健康効果として、
- 自律神経を整える
- 体温の低下を防ぐ
- 冷え性改善
注意点として、
- 水風呂中は静止する
- 呼吸に意識して、体全体浸かる
- 長時間浸かることは避ける
以上のことをお話ししていきました。水風呂は、サウナにとってはとても必要なものだとわかっていただけたと思います。
水風呂に入る時にも、リスクが潜んでいるため、水風呂のマナーや注意点を理解した上で、サウナを楽しみ、水風呂を利用してください。
参考文献
加藤容崇,医者が教える究極にととのうサウナ大全,ダイヤモンド社,2023/8/22,P46~53,152,153