はじめに

しかし、サウナストーンは高温に熱するため、適当な石では、爆発したりと危険が伴う可能性もあります。

このように自作サウナを楽しむ人にとっては、サウナストーンについての知識を必ず把握しておきましょう。

この記事では、サウナストーンに焦点をあて、その必要条件と種類について紹介していきます。

サウナストーンの基本

安全にサウナを楽しむためには、サウナストーンとしてどのような性能が必須となるのか知らなければなりません。

サウナストーンとして使用できる条件

  • 熱の保温性
  • 密度の高い石
  • 熱伝導率
  • 硫黄(鉱物)を含まない
  • 割れにくい耐久性、耐熱性のある石

以上が挙げられます。詳しく紹介していきます。

保温性

サウナストーンは、熱を加えるため、保温性がないと高温の空間を持続することができません。

また、ロウリュしても蒸発しなく、気持ちの良いサウナにはできないでしょう。

密度が高い

密度の低い石というのは、石に空洞があったり、中に水が溜まっている石を指します。

このような危険が伴うため、密度の高い石が必要となります。

熱伝導率

熱伝導率が低ければ、熱が伝わらず温まりにくいのです。

先ほど紹介した密度の低い石は、熱伝導率も低くなるため、温まりにくいです。

硫黄鉱物

基本的に、石に含まれている有害物質といえば、「硫黄」です。

この硫黄が含まれた石は熱を加えたときに、サウナの蒸気に溶け込み、空気の中に充満してしまいます。

耐久性

サウナストーンは、300~400℃ほどの熱を加えるため、耐久性が高い石でないと高温に耐えれません。

また、サウナストーンに水をかけて温度の変化が著しいため、その急激な温度差に耐えられる石が必要です。

良いサウナストーンの見分け方

基本的には三つの観点で判断していきます。

  • 重さ

以上で判断することが多いでしょう。詳しく解説していきます。

良いサウナストーンを判断するポイントは、「暗い色」です。

基本的には暗い色の石は熱を吸収してくれる成分が多いです。

ただ例外として、メノウ石という石が存在します。

この石は明るい色が多く、熱吸収が良いため、安易に明るさだけで、サウナストーンを選定するのは難しいです。

重さ

次に判断するポイントは重さです。

石の密度が高いものは、熱伝導率も高くなり熱をサウナ室内に伝えてくれます。

そして最後のポイントは、じっくりと石をみた時に「孔が少ないこと」です。

孔が多く空いている石は密度が小さく熱伝導率が低いだけでなく、表面の孔から水が侵入してしまい、石が割れる原因となります。

サウナストーンの種類

サウナストーンに適したサウナストーンの種類を紹介していきます。

  • 火成岩
  • ソープストーン
  • セラミックストーン

が挙げられます。

火成岩

火成岩は長い年月をかけて、マグマがゆっくり冷やされたことで出来上がった石で、高い熱伝導率と保温効果があります。

耐久性、耐熱性に優れており、安全に使うことができます。

火成岩は、「火山岩」「深成岩」に分類されます。

サウナストーンとしてより向いているのは、深成岩です。

ソープストーン

ソープストーンは、密度が高く重く、不均一な性質を持っているため、高温に強く、蓄熱性にも優れています。

セラミックストーン

サウナ用に研究された人工的なサウナストーンです。

人工的に作られていることで、形や大きさを揃えることができ、サウナストーンを敷き詰める時により隙間の少ない配置にできます。

また、耐熱性、耐久性にも優れています。

注意

河原などに落ちている石で、サウナを楽しむ人もいます。

これは、目利きができる人であれば、特に問題なく使用することができます。

ただ、サウナストーンとして適さない石を使用した場合、耐久性が足りなくて、爆ぜる可能性を否定できません

目利きに自信がない方は、安全なサウナストーンを買うことをお勧めします。

サウナストーンの取り扱いと交換

サウナストーンは使用回数と年数によって劣化していくため、定期的な交換が必須です。

交換時期

交換時期は、年に1回もしくは、300回ほど使用し時に交換することです。

目視での確認が基本となりますが、定期的に

  • ひびが入っていないか?
  • 汚れが目立つか?

等を確認することをお勧めします。

サウナストーンの取り扱い

サウナストーンの基本的な使用方法として、

  1. ストーブの上にサウナストーンを極力隙間を作らないように積み上げる。
  2. サウナストーンを温める。
  3. 十分に熱が加わったら柄杓を使用し、サウナストーンに水をかける。
  4. 適度に温度、湿度を確認し自分のちょうど良い空間を保つ

積み上げる際には、面と面を合わせるように意識すれば隙間を少なくできます。

注意点

頻繁にサウナストーンに水をかけるのはサウナストーンの劣化の原因になります。

適度に温度や湿度を確認してからロウリュを楽しみましょう。

また、熱されたサウナストーンは火傷の可能性があるため、耐熱手袋を使用してサウナストーンを処理してください。

最後に

サウナストーンは、適切な石を選ばないとサウナの性能を十分に発揮することができないです。

サウナストーンの必要な条件は、

  • 保温性
  • 耐久性
  • 硫黄が含まれていない
  • 密度が高い
  • 熱伝導率が高い

この5つです。

また、自分の技量的な部分でもサウナストーンの積み方一つで熱の伝わり方が変わってくるため、工夫が必要になります。

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